社会福祉法人日進市社会福祉協議会 公式WEBサイト

ボランティアグループインタビュー   ~声の飛行船~

日進市社会福祉協議会ボランティアセンターです。
ボランティアセンターでは、ボランティアをしたい方とボランティアをしてほしい方をつなげるほか、ボランティア活動に関する情報の提供、新たな担い手の創出につながるような各種講座やイベントの開催を行っています。
しかし、新型コロナウィルス感染症が猛威を振るい、ボランティア活動もこれまで通りにはできない状況にあります。
そこで、本会にご登録いただいているボランティアグループの、現在の状況をインタビューさせていただき、それぞれのグループで行っている工夫やアイデア等を紹介するとともに、ボランティア活動を始めたい方への情報提供をしたいと考えました。
順不同・不定期に本会登録ボランティアグループの紹介をしていきます。

 

声の飛行船

※令和4年1月12日現在の状況です。

目の不自由な方の代わりに、新聞・図書・広報誌等をCDやテープにしてお届けするグループです。
–どんなメンバーで活動しているのですか?
総勢25名のグループで、月曜日に活動するグループと金曜日に活動するグループに分かれています。声を出すボランティア活動がしたくて入会したメンバー、活動の紹介をしているところをたまたま見かけて入ったメンバー・・・きっかけは様々ですが、和気あいあい向上心あふれるメンバーです。
–発足のきっかけは?
もともと朗読講座や勉強会を行っていましたが、平成4年に「視覚障害者のためにいろいろなことができないか」と考え、団体として14名で立ち上げました。
最初は、視覚障害の方と対面で朗読をしながら情報を共有していましたが、必要なものは何度でも確認できるようにテープに録音して送るようになりました。
広報誌の音訳を始めたのは翌年の平成5年です。最初にテープに吹き込んだのはなんと、『福祉だより』です。
–『福祉だより』が一番最初だったのですね。なんだか嬉しいです。他には、どんなものを音訳しているのですか?
『中日新聞』の「社説」と「アラカルト」という、音訳者の好きな記事をピックアップして読むもの、『広報にっしん』『日進市議会だより』『愛身連』『AHI』の音訳と『広報あいち』のダビングを行っています。通常2~3人が1組となり、言葉を辞書で調べながら隣で聴いたり相談したりしながら音訳していきます。ページ数が少ないものは30分程度で終わりますが、ページ数の多い広報誌などは2時間以上かかるものもあります。
リスナーさんからの直接の依頼も受けています。小説などは音訳するのに数ヶ月かかることもあります。
–音訳をするうえで気をつけていることはありますか?
私たちは、目からの情報をもとに音訳をしているので、リスナーさん(音声で受け取った方)に正確に伝わるように心がけています。
音訳ボランティアを始めてから、目の不自由な方たちのことを今まで以上に考えるようになりました。
–メンバーを増やすためにしていること、工夫等があったら教えてください。
小さいことですが、知人に声をかけています。
図書館まつりでも催しをしているので、その時に配ったチラシを見た方や、社協の音訳講座を修了した方も多く入ってくださっています。

Q2 現在の活動状況、コロナ禍における活動での工夫やアイデアについてご紹介ください
コロナによる緊急事態宣言が出されて、図書館が休館になり、新聞の音訳活動ができなくなり、お届けできなくなったこともありました。
コロナ禍では、録音室の人数制限が厳しい時期もあり、作るのに時間はかかりますが、集まる人数を減らして活動してきました。定例会も月に2回、集まって行っていましたがメール連絡に変え、作業の際はマイクカバーをつけたり、作業前後の消毒と体調管理を徹底して活動し、自宅で吹き込んで次のメンバーの家まで持って行ったりもしました。
毎年、リスナーさんの声を直接聞かせてもらえる機会として「交流会」を開催していたのですが、やむなく開催を中止し、交流会に代えてCDにクイズやお口の体操、エッセイや新聞記事の朗読、オカリナやフルートの演奏まで、さまざまなものを吹き込んで送りました。

Q3 今後ボランティアを始めたい方へ、メッセージをお願いします
自分の出来ることで、それを必要としてくれている人がいるということは、私たちの生きがいにつながっています。
音訳は、声を出すのが好きというだけではなく、情報を正しく伝えるように勉強していく必要があります。もちろん自分自身の勉強になりますし、自分のためにしていることが人のためにもなっているというのは大きな喜びです。
ご興味のある方は、ぜひご一緒にやってみませんか。

 

声の飛行船 さま、ありがとうございました!

 

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