社会福祉法人日進市社会福祉協議会 公式WEBサイト

ボランティアグループインタビュー   ~日進防災推進連絡会~

日進市社会福祉協議会ボランティアセンターです。
ボランティアセンターでは、ボランティアをしたい方とボランティアをしてほしい方をつなげるほか、ボランティア活動に関する情報の提供、新たな担い手の創出につながるような各種講座やイベントの開催を行っています。
しかし、新型コロナウィルス感染症が猛威を振るい、ボランティア活動もこれまで通りにはできない状況にあります。
そこで、本会にご登録いただいているボランティアグループの、現在の状況をインタビューさせていただき、それぞれのグループで行っている工夫やアイデア等を紹介するとともに、ボランティア活動を始めたい方への情報提供をしたいと考えました。
順不同・不定期に本会登録ボランティアグループの紹介をしていきます。

 

日進防災推進連絡会

※令和3年10月14日現在の状況です。

Q1 グループの活動内容を教えてください
行政と協働して地域の防災・減災について啓発活動を行っています。市が毎年開催する、学校(拠点避難所) での避難所開設・運営訓練にファシリテーターとして協力したり、わいわいフェスティバルや笠寺山マーケット(今年度初)等に出展したりしています。また、当会のメイン活動のひとつとして、各種団体からの依頼で防災に関する「出前講座」を随時開催しています。
–どんなメンバーで活動しているのですか?
会員は、愛知県主催の「防災カレッジ」を修了した有志で、日進市より「防災推進委員」として委嘱されています。会員の多くは当会に所属するかたわら、居住地区の自主防災会や防災に関係するボランティア団体に加入しています。それぞれが発信する場を持っているということは、強みでもあります。それぞれが、防災・減災活動に長年携わってきているので、会員の平均年齢が高くなってきました。
–定例会や勉強会では、どのようなことをするのですか?
定例会では、活動報告や、市防災交通課・危機管理係との情報交換、新しい防災・減災についての勉強、会員から出される地域の課題を話し合ったりしています。
最近の勉強会では、市の「ユニバーサルトイレ」(車椅子対応)の組み立てを行いました。大きくて、重さもあり、組み立て方も複雑なので、1時間半もかかってしまいました。
もしこれが被災時であったら、1時間半ものあいだ、トイレを我慢してもらわなくてはなりません。各地域で行われている防災訓練時等で、実際に組み立て実演をしていくことが大切だと改めて実感しました。各地域の防災倉庫にある備品・資材は保管しておくだけではなく、有事に備え、防災訓練時等で点検、実演(トイレは必須)を、必ず行っていただきたいと思います。
–出前講座は、コロナ禍で感染症に関する依頼が増えましたか?
感染症防止には、三密を避ける、飛沫防止、手指の消毒等があげられますが、もっと具体的に「在宅避難について」や「既設トイレの使用方法」、「各地域の水害について」等の依頼が多くなりました。地震や水害が実際に起こったとき、例えばマンホールトイレは学校の体育館横の屋外に設置されることが多く、動線や防犯等に問題が生じてきます。その解決策のひとつとして、既設のトイレや簡易トイレを上手く使うことが良いのではと考えます。
「出前講座」(無料)は、大人向けの内容だけでなく、子供向けには「防災ぬりえ」や「牛乳パックで作るホイッスル」「新聞紙スリッパ」「防災クイズ」など、対象年齢に応じて、講座を開くことが出来ます。また、テーマは依頼者と相談の上決め、防災・減災のあらゆる面で対応できるよう努めております。「出前講座」の小さな輪が幾重にも重なれば、大きな輪になり、市全体の防災・減災に結びついていくことと思っています。
–私たちにも簡単にできるような災害対策があったら教えてください。
日進市は大きな災害を経験していないので、比較的悠長に構えている感があります。
各家庭で出来る災害対策としては、「家具固定」「食料の備蓄」「水の備蓄」があります。
「家具固定」は、地震時において大事なことです。家具の下敷きになったり、出口をふさがれたりて、命をおとしたという事例が過去にたくさん報告されています。「家具固定」は、業者に依頼することも可能ですが、市販品や身近な品を工夫して使い、完成させることも出来ます。
水は、ひとり1日3ℓ×3日分用意ということが推奨されていますが、置き場所や賞味期限の管理が大変だと思います。しかし、期限が切れても、その水は手洗い、トイレ使用後の流水、洗濯にと飲料水以外の様々なことに使うことができます。
また、以前は備蓄食といえば乾パンや缶入りパン等が推奨されていましたが、近年では「ローリングストック」を推奨しています。「ローリングストック」とは、普段食べている長期保存可能な食品、例えばレトルト食品(カレー等)、缶詰類、嗜好品を備蓄しておき、順に消費しながら補充して、一定量を備蓄していくという方法のことです。食べ慣れている食品なら災害時でもお子さんを含め違和感なく食べることが出来るので、少しでも心安らぐ時間が作れるのではないかと思います。
みんなが、少しずつ心がけをすれば、それが地域に広がり、市全体に広がって、大きな力になっていくと思います。 「向こう三軒両隣」という言葉がありますが、災害時にすぐ助け合うことが出来るのは、近隣の方々です。肝に銘じておきましょう。

Q2 現在の活動状況、コロナ禍における活動での工夫やアイデアについてご紹介ください
今年度はコロナ禍で制限がありますが、各団体よりの依頼で指定された場所に出向き、「出前講座」で防災・減災の啓発に努めています。
新型コロナウイルスの蔓延で、在宅避難を推奨するようになりましたが、避難所での対応も受付方法や収容人数、トイレ使用法等大きく変わってきました。「障がいのある方への対応」、「感染症への対応」、「在宅避難者への対応」、「帰宅困難者への対応」、「テント泊」、「ペット対策」等も視野に入れ、今後考えていかなければなりません。これらに対応出来るように、今年度は定例会とは別に勉強会を開催し、防災・減災に関する知識をより向上させていこうと、研鑽を積んでおります。

Q3 今後ボランティアを始めたい方へ、メッセージをお願いします
ぜひ愛知県主催の「防災カレッジ」を受講して、日進防災推進連絡会へ入会していただきたいと思います。カレッジへの申し込みは、日進市役所・防災交通課にお問い合わせください。
防災の知識、認識が深まり、会員が多ければ多いほど、地域の皆さんへ防災・減災について充実した啓発を発信していけると思います。
また、有事の際には、地域の方と協力態勢を作り、地域に貢献することができます。

 

日進防災推進連絡会さま、ありがとうございました!

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