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ボランティアグループインタビュー   ~愛知国際病院ボランティア「紫苑」~

日進市社会福祉協議会ボランティアセンターです。
ボランティアセンターでは、ボランティアをしたい方とボランティアをしてほしい方をつなげるほか、ボランティア活動に関する情報の提供、新たな担い手の創出につながるような各種講座やイベントの開催を行っています。
しかし、新型コロナウィルス感染症が猛威を振るい、ボランティア活動もこれまで通りにはできない状況にあります。
そこで、本会にご登録いただいているボランティアグループの、現在の状況をインタビューさせていただき、それぞれのグループで行っている工夫やアイデア等を紹介するとともに、ボランティア活動を始めたい方への情報提供をしたいと考えました。
順不同・不定期に本会登録ボランティアグループの紹介をしていきます。

 

愛知国際病院ボランティア「紫苑」

※令和4年3月4日現在の状況です。

Q1 グループの活動内容を教えてください
病院の職員と協力しながら、ホスピスの入院患者さんにご自宅のように過ごしていただけるような「日常」をお届けする活動をしています。
–どんなメンバーで活動しているのですか?
主に院内で活動する曜日ボランティアと、病院周りで草木の手入れをする園芸ボランティアに分かれて活動しています。
曜日ボランティアは、月曜~土曜のいずれかの曜日に所属して活動しています。毎日お部屋に庭の花を摘んで届けたり、玄関などの共有スペースにはフラワーアレンジメントを置いたり、季節ごとにちょっとした模様替えなどもしています。縫物や楽器演奏など特技を生かした活動も活発です。どの曜日も和気あいあいと、あっという間に時間が過ぎていきます。今は女性のメンバーが多いですが、庭仕事やちょっとした車いすの修理などで男性が活躍する場もたくさんあります。
園芸ボランティアは、活動の曜日や時間を決めずに週に数時間程度、病院周りの草木の手入れや季節の苗の植込みなどをしています。菜の花、アジサイ、ひまわり、コスモスなどのほかにフジバカマも植えて、蝶の舞う「バタフライガーデン」をお部屋から楽しんでもらえるように工夫をしています。
–発足のきっかけは?
もともと愛知国際病院は「地域と共にあり地域に支えられる医療」を目指して創設された病院です。「ホスピスを作る会」として地域で活動していたボランティアグループが、1999年4月にホスピス棟が開設されたことを期に『愛知国際病院ホスピスボランティア「紫苑」』として活動を始めました。
–ホスピス病棟で活動するうえで気をつけていることはありますか?
「ホスピス」とは「ホスピタリティ・おもてなし」からきた言葉です。なにか特別なことをするのではなく、生活の延長にあるような活動で、そっと寄り添う心を大切にしています。例えば、病室の扉を締め切らずにかわいいドアストッパーを手作りし、自宅で過ごす時のように患者さんが人の気配や足音を感じて安心していただけるようにしたり、エレベーター内の鏡にもカーテンをかけて外の雰囲気を想像できるようにしたり。眠っている時間が多い方でも、ふと目が覚めた時に昨日と違うお花が飾ってあったら嬉しいんじゃないかな、とか…そういう気遣いが喜ばれるし、私たちのやりがいです。
–病院内でのボランティア活動と聞くと、職員さんに言われた事以外はしてはいけないイメージを持っていました。
ホスピスは最後まで自分らしく生き抜く場所であり、社会とのつながり、自然な生活感が大切です。最初に説明会や受入研修があり、ホスピスについての基本的なことや活動内容は丁寧に教えてもらいますが、患者さんやご家族の目線で必要だと思うことは提案して活動につながることもあります。その他にも、先輩ボランティアに相談したり、病院にリクエストして「車いすの扱い方」などの研修を受けることもできます。

Q2 現在の活動状況、コロナ禍における活動での工夫やアイデアについてご紹介ください
曜日ボランティアは午前中で活動を終えています。コロナ禍で活動が制限されていて、患者さんとの直接的な接触は避けていますが、お花を変えたり、掃除などで環境を整えたり、患者さんだけでなく、ご家族にとっても居心地のいい場所になるように心配りをします。
病院での活動は不安に思われるかもしれませんが、感染対策についての講習がありますし、毎朝の看護師さんからの申し送りもあって気になることは聞くことができます。また、個々の事情でお休みすることも自由で、メンバー同士が助け合いながら無理なく活動を続けられます。

Q3 今後ボランティアを始めたい方へ、メッセージをお願いします
ホスピスは、ボランティアがいることで彩りを添えられる場所です。コロナ禍でも対策を万全に、病院と相談しながら安心して活動できる内容に絞り込んで取り組んでいます。学ぶことも多く、ボランティア同士の交流も楽しみながら充実した時間を過ごしています。
ボランティア活動は「無理なく、楽しく、ためになる」ことが続けられるポイントです!日進市は市民活動が活発ですし、きっと誰にでも活躍できるボランティア活動が見つかりますよ。

 

愛知国際病院ボランティア「紫苑」 さま、ありがとうございました!

 

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